空力を考える高校生からのメール
神奈川の高校3年生O君から、ゆらたく屋にこんなメールを貰いました。なかなか面白いテーマなのでここで紹介します。
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モータスポーツ塾読ませていただきました。いきなりですが、自分なりに本を読んだりして考えた事があります。
車のウイングの裏側に、ゴルフボールに処理してある「ディンプル」の考えを応用して処理したらダウンフォースを増やすことが出来るのではないでしょうか? よかったら教えてください。
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では、回答です
物体の周りの空気の流れのようすは、
・物体の形
・物体の速度
・物体の大きさ
によって決まります。
ゴルフボールと同じ径の球体の場合、ゴルフで使用される(打たれる)速度域においては、空気はきれいに流れません。 同じ速度域でも、ゴルフボールより大きい球体であれば流れはきれいになります(当然ボールが大きくなった分、空気抵抗は大きくなりますが)。ゴルフボールのディンプルは、ボールの直径を大きくしたのと同じような効果を持ち、周りの流れのようすがきれいになる効果があるんです。
一方、ウイングの場合、レーシングカーのウイングの形、大きさ、速度域によって決まる流れのようすは、充分きれいな状態にあります。 ここにディンプルをつけると、ゴルフボールとは逆に、流れのようすは汚くなり、性能は低下してしまうのです。
ウイングにディンプルの付いた飛行機は、あまり見かけないのも良い例かと思います。
但し、流れの条件の悪い所で、ディンプルを応用した考えの処理をしているケースもあります。
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コメント
いいですねぇ~♪
データ重視の時代にこの発想大好きです!
ディンプルによって空気抵抗が低減したり、
飛距離がのびたりするみたいですが・・・
日常の生活の中にとんでもない
ヒントがあると思います。
残念ながら私にはこの嗅覚はありませんが・・・(笑)
O君には今の感性を大切にして欲しいですねっ(^^♪
投稿: zeal | 2007年8月 2日 (木) 19時50分
どんなところにも疑問を持てる力というのは、有益ですよね。小さな子供が「なんでなんで」攻撃を親にしているのを見ますけど、あれ大切です。
全然関係ないですけど、ボルテックスジェネレーターを思い出しました。あれもある種、一度空気の流れを汚していることになるんでしょうか?見当違いだったらご容赦を
投稿: サノシン | 2007年8月 3日 (金) 05時05分
そういやF1でウイングカー全盛の頃(70年代後半?)、ディンプルをつけたサイドウイングのイラストの投稿がASにあったように記憶しています。
ボルテックスジェネレーターは当時のウイングカーは採用してたんじゃないかな。日本でも生沢さんのI&Iがマーチ792でテストをしてたと思ったけど。
投稿: 大西良徳 | 2007年8月 3日 (金) 09時18分
旅客機の主翼の前縁にボツボツがあるのはナンデスカ?
って言おうかと思ったら、本文はもとよりとっくに皆さん話題にしてますね…
なぜなぜは重要ですね、発想の転換から何かが生まれるんですよね。
投稿: hust | 2007年8月 3日 (金) 20時11分
そう言えば、昨年のスーパーGTの≪Z≫のリアウイング下面にはディンプルじゃないけど、ボルテックスジェネレーターが付いてました。アレを付けて性能が向上していたのなら、ウイング周辺の空気の流れは相当悪かったんでしょうね。
投稿: ゆら店長、もとい、監督 | 2007年8月 4日 (土) 08時37分